注文住宅の間取り考える上での基本

注文住宅において間取りを考える際にまず注意したい部分があります。

それが「今住んでいる家のメリットとデメリットを考える事」です。

その部分をしっかりと理解していることがこれから建てる更に進化した住宅を考える上で重要となります。



新築した注文住宅で最も避けなければならないことが「劣化」です。

これは住んでいる内に起こる劣化・老朽化の事ではなく、住んだ直後に感じる劣化です。

部分的に前の家のほうが便利だったと感じれば、その部分は明らかに劣化です。

せっかく新築したのに以前より不便になっていたのでは良くありません。



そういったことを無くすために今の家の間取りや機能などをできるだけ洗い出すわけです。

ここが便利、ここが不便、こうなってるともっと良い等の事を色々と調べていきます。

例えばキッチンから配膳するのにカウンターがちょっと邪魔で入り口を広くした方が良いと思う時は、設計士の方にそれを話して新築の設計に反映してもらいます。



以上のように、新築における劣化を防ぐ上でます考えなければならない事は今の家を調べることですが、その長所や改善を設計に取り込んでいく上で発生する問題があります。

それが「家が大きくなる」という事です。



家が大きくなると部屋と部屋の距離が開き、それぞれのアクセスが悪くなってしまうことがあります。

家事をする際にはこれが大きなデメリットで、往復が数歩で済んだ家の中での移動が数十歩になってしまうとその分疲れる要素が増えてしまいます。

こういった事が顕著に発生してしまうようならば、それは「劣化」です。



そういった劣化ができる限り起こらないように、部屋内や部屋間のアクセスが可能な限り良くなるように間取りを考える必要があります。

その部分は今の家の機能的状況を踏まえつつ、設計士の方とよく話し合って決めていきましょう。

なお、アクセスを考えすぎて別のデメリットが発生しないように注意する必要もあります。



今よりも良い生活環境にするための注文住宅の新築なので、くれぐれも劣化を引き起こさないようによく考えた間取りを業者と相談して決めていくようにしましょう。