一生に一度の注文住宅、後悔しない間取り

注文住宅を考えるにあたって、意識したいことの上位に上がるのは「家事動線」なのではないでしょうか。インスタグラムでも、家事動線を意識した間取り図がポストされていたりなど「自分ならこういう動線にしたい」と考える方も多いのでは。

ですが、ここで一番重要なのは「それって本当に必要?」という部分なのです。

例えば、ファミリークローゼット。ファミリークローゼットを導入することで、一階の坪数に制限が出たり、LDK部分が狭くなってしまうなら、ファミリークローゼットは要らないという判断をする方もいます。

また、ランドリールームの設置に関しても、どこまで必要なのかという判断が重要になります。例えば、アイロンがけは週に一回するかしないかというご家庭であれば、わざわざアイロンがけ用の棚を設置する必要はないです。また、下着やパジャマなどを入れておく用の引き出しを作るにしても、洗濯物をそこまで分別して各部屋に運ぶのは大変だと感じれば、ランドリールームはそこまで広いものが必要にはなりません。

「折角の注文住宅、憧れやカッコよさ、スタイリッシュさを追求した住まいにしたい」という気持ちは十分に理解できますが、それ以上に大切なのは「自分が使いやすいかどうか」です。そういう意味で、家というものは、ある意味道具でも

あると私は思います。

普段私たちが使っている道具も、確かに見た目も大切ですが、それ以上に実用性も大切ですよね、家の間取りを考えることは、その家の実用性を決めるという事に繋がります。

自分がその家に住むときに、朝起きてから夜寝るまでどのように生活するか?という部分を具体的に考えることが、より実用的な間取りに、より使いやすい家づくりに繋がり、最終的には「失敗しない家づくり」になるのです。

「家は三回作らないと理想通りにはならない」とはよく言いますが、注文住宅を三回も作り直す人などほんの一握りで、大抵の人にとっては「一生に一度のお買い物」です。

だからこそ「本当に必要?」「本当に実用的?」という部分にはこだわったほうが良いと感じます。