注文住宅でトライしたい間取りの吹き抜け

注文住宅でトライしてみたいと思う間取りが「吹き抜け」でしょう。住宅会社のコマーシャルでは吹き抜けのある家が紹介されます。お洒落な暮らしの象徴として、吹き抜けは見る人の心に印象付けられています。 

吹き抜けの一番のメリットは、天井が高くなることです。1階と2階がつながるので、天井は高くなり、開放感がある家になります。光が家の奥まで入り、明るさも際立ちます。隣の家が近接し、1階の窓にあまり光が入ってこないような場合、注文住宅の間取りに吹き抜けを採用するメリットは大きいと言えます。

また、吹き抜けにすると、家の中の風通しも良くなります。1階と2階がつながることで、家の中の空気が上下に抜けるようになるからです。シーリングファンを使うと、家の中の風通しは一層良くなります。コロナ禍で採用したい間取りと言えるでしょう。

ただし、吹き抜けにはデメリットもあります。部屋の中の体積が増えるため、冷暖房の効率は下がります。特に暖房は、効果が出るのに時間がかかってしまいます。吹き抜けを採用する際は、断熱性能の良さを考えた家づくりをしてくれる工務店を選ぶことがが大切です。 

また、吹き抜けに窓を設置した場合、光が入りやすい反面、太陽熱も入りやすくなります。吹き抜けに窓を設置した場合はカーテンを用意することが必須です。カーテンの大切な役割の一つが、「暑さや寒さを和らげること」です。窓は、断熱性能が最も弱くなりやすい場所です。カーテンで断熱性能を補う必要があります。カーテンの他にプリーツスクリーンも断熱性能に優れています。

吹き抜けのもう一つのデメリットは、2階のスペースが狭くなることです。部屋になるはずの部分が吹き抜けになるためです。子供が沢山いて、2階に多くの部屋を作りたい場合、吹き抜けはオススメできません。

もう一つ知っておきたいのが、吹き抜けのある家は坪単価が上がってしまう傾向があることです。吹き抜けは床面積に入りませんが、吹き抜けを作るのに費用が掛かるためです。